福祉・障害福祉分野の採用現場では、履歴書とあわせて提出される資格証の確認が欠かせません。
しかし近年、「一見すると問題なさそうだが、どこか違和感がある資格証」に出くわした経験を持つ採用担当者は少なくありません。
実際に現場で指摘されるのは、明らかな偽造よりも、「判断に迷うグレーなケース」です。
違和感は“細部”に表れる
採用担当が「怪しい」と感じる資格証には、いくつか共通点があります。
まず多いのが、
文字の配置やフォントが不自然なケースです。
公的資格の証書は、レイアウトや書式がある程度統一されています。
文字間隔が妙に詰まっていたり、フォントが現代的すぎたりすると、「本当にこの年代の様式なのか?」という疑問が生まれます。
また、
日付や登録番号の位置が微妙にズレている
といった点も、違和感につながりやすいポイントです。
コピーやスキャンの“痕跡”
次に多いのが、コピー・スキャン由来の不自然さです。
- 印影だけが異常に濃い、または薄い
- 一部だけ解像度が違う
- 背景の色ムラが不自然
こうした特徴があると、「後から加工されたのではないか」と疑われる原因になります。
特にスマートフォン撮影の画像をそのまま提出された場合、確認が難しくなることもあります。
「説明できない資格証」は要注意
資格証そのもの以上に、採用担当が重視するのが本人の説明です。
- どこで取得した資格か
- どのような試験だったか
- 取得時期と実務経験の流れ
こうした質問に対し、
「だいぶ前なので覚えていない」
「前の職場で言われるままに取った」
といった曖昧な回答が続く場合、書類の信頼性にも疑問が生じます。
本物の資格証であっても、説明できない状態は、結果的にリスクと判断されやすいのが実情です。
採用担当が直面する“判断の難しさ”
重要なのは、採用担当者が鑑定士ではないという点です。
その場で真偽を断定することは難しく、「たぶん大丈夫だろう」と判断してしまうケースもあります。
しかし後になって行政指導や監査で問題が発覚すれば、
責任は事業所側にあります。
そのため近年は、
- 原本確認を必須にする
- コピーだけでなく取得経緯を確認する
- 書類チェックを複数人で行う
といった対応を取る事業所が増えています。
「見抜く力」より「仕組み」が重要
怪しい資格証を見抜くこと自体が目的ではありません。
大切なのは、疑わしい状態のまま配置しない仕組みをつくることです。
採用時に少しでも違和感を覚えたら、
その場で確認し、曖昧なまま進めない。
それだけでも、後々の大きなトラブルは防ぎやすくなります。
資格証の真偽問題は、個人の不正だけでなく、
採用・確認フローの弱さが表面化した結果とも言えるでしょう。
ポイント
実務経験証明書のことで、
「もう前の職場に連絡したくない…」
「何て言えばいいか分からない…」
と感じている人は、実は少なくありません。
そんなときは、無理に一人で抱え込まなくても大丈夫です。
前職への依頼を、行政書士と連携して代行するサービス タノンダ という選択肢もあります。